リブラ舎の「この世」のしごと

編集ライター・リブラ舎です。本と雑誌、WEBもいろいろつくります。仕事履歴、日々の雑感を綴ります。

2017年はじめの仕事観

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私が編プロで働いていた時代、出版業界はまだ元気でした。実際には、すでに下り坂だったのだと思うけど、若かったからなのか、目の前の仕事に追われていたからなのか、気づかなかった。

いや、きっと、会社が守ってくれていたのでしょう。

会社のお金に対して、売り上げ部数に関して、無頓着でいられる(いてしまう)のは、版元より、編プロのほうが顕著かもしれない。売れても売れなくても、制作費は変わらないし(印税契約することもありますが)、自分の給料も変わらない。校了したら終わり。重版かかったらちょっとうれしい。そんな風に、何冊も何冊も本をつくった。

編集スキルはつきました。おかげさまで、今、フリーでやっていけてる。

(今思った。版元の新人は、ろくに編集スキルがないままに、編プロに投げる形になるから現場を知らない。でも「売れる本にしなければ」という気持ちはある。
→で、最近の編プロの新人は、出版不況で効率を重視しなければならないため、安くフリーランスに依頼する。だから編集スキルがつかない。そのうえ「売れる本にしなければ」とも思っていない。
こんな風に、不況の影響が現れるのか。また今度、考えてみよ)

私が仕事をはじめてからの11年で、出版業界は大きく変わった。といっても、私から見えるのは、

・制作費が明らかに下がっていること

・出版社や取次がいくつもつぶれていったこと

・売れた本の二番煎じ、三番煎じな本が多くなったこと(手っ取り早く、そこそこ売れる本)

・さまざまなメディアが生まれて、人々が情報を得る手段が変わったこと

そんなところだろうか。あと、電子書籍が広まったのは、出版業界にとってはいいことだと思う。

個人的なこととしては、一緒に仕事をする相手も、年下が多くなりました。

2015年に結婚し、今は夫と2人暮らしです。何十日も休みなく、しかし、全力で飲みに行ったり遊びに行ったりもしていた編プロ時代。その頃と比べると、だいぶ変わったかな。「いってらっしゃい」と夫を見送り、仕事をはじめる。途中、洗濯したり、ゴミ捨て行ったり。

夕方、今日の夕飯何にしようかな、と気になりはじめる。夕飯つくって、夫が帰ってきて、食べて、また仕事をするときもあれば、そのまましないで終わるときもある。

でもまあ、取材、打ち合わせも多いので、朝から夜までいないこともたびたびだし、

フリーランスたるもの、飲み会などの集まりは断らない!」をモットーにしているので、変わらない部分はあるけど。

 今、生活に困っているわけではないけれど、この先どうしよう、とよく考える。

できれば、ずっとフリーランスでやっていきたいし、さらにできれば「理想の形」のフリーランスでありたい。

今の課題は、その理想の形が定まってないことかな。だから漠然とした不安で、

締め切り抱えているのがいくつもあるのに、別の仕事もしたほうがいいかなとか思い始める。ブログとかホームページとか、何度もつくりなおしたりしてるのも、その迷いのせいなんだろうな。本当は、その理想の手がかりになるものを、たくさん勉強するべきなのに。

トップの写真は、先日取材で行った、神楽坂の赤城神社。ついでに、初詣してきました。2017年、良い年にしたいですね。良い仕事に巡り会えますように。